ひろざわだいきblog

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主に上場企業の決算などから、事業内容、業績、ビジネスモデルの勉強を目的に発信しています。 最近は、リユース事業に感心を持っています。リユース事業のビジネスモデルや、市場規模の大きな領域について調べています。

中古車販売店1万社以上と取引する、国内最大級の情報誌「Goo」を運営するプロトコーポレーション

今回はプロトコーポレーションについてブログを更新します。

中古自動車関連では、中古車買取の「ガリバー」オークションの「USS」についてもブログを書きました。

プロトコーポレーションは「Goo」ブランドで自動車関連の情報誌を中心に展開しています。

 

こちらの記事では下記について記載しています。

1)ビジネスモデル

2)事業内容

3)2017年3月期 第1四半期決算

4)特徴:高いシェアを持つ中古車販売店、整備工場との取引

 

概要

・Gooは自動車小売業社向けに、販売を促進するサービスを展開。

・売上は四半期で132億、営業利益8億9,800万、四半期純利益5億の黒字。

・売上の約36%が自動車情報誌の広告関連事業。業界最大級の中古車掲載台数を誇るクルマ・ポータルサイト「グーネット」と車検・整備のメンテナンスショップ検索サイト「GooPit」が中心。

・「グーネット」、「GooPit」の中古車販売店取引社数はそれぞれ10,000社を超えており、国内でも最大級。

 

1)ビジネスモデル

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上記を整理するとビジネスモデルは下記。

 

1)オンライン・オフライン情報誌を用いた広告掲載型、送客課金など成果報酬型

特に売上の中心になっているのは「グーネット」や車検・整備・点検等のメンテナンスをトータルサポートするカーメンテナンスショップ検索サイト「GooPit」広告関連

2)データ、ツールの提供

3)EC

 

2)事業内容

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「カーといえばGoo!!」で印象の強いプロトコーポレーション

事業内容は1)自動車関連情報、2)生活関連情報、3)不動産・その他に別れる

 

1)自動車関連情報

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インターネット・モバイル・情報誌・アプリを通じて「Goo」ブランドの情報を配信している。

内容には、中古車、バイクの掲載から、カー用品、整備工場など幅広い情報サービスを提供。

当社グループは、国内最大級の中古車掲載台数を誇るクルマ・ポータルサイト「グーネット」を軸にユーザーニーズを追求した情報サー ビスを提供するとともに、国内中古車販売店のみならず整備工場及び新車ディーラーに対する総合的な経営支援サービスの強化に努め ています。

 

2)生活関連情報

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 当社グループは、医療・介護・福祉分野、カルチャー情報分 野、リユース情報分野において、インターネット・モバイルメディ アを通じてユーザーに情報サービスを提供するとともに、各分 野のクライアントに対する経営支援サービスの強化に努めてい ます。

 

3)不動産・その他

不動産事業では、当社が自社所有の資産の保全管理を主に 行っています。  その他事業では、主に株式会社プロトデータセンターがデー タエントリー、コールセンター等のBPO(ビジネスプロセスアウ トソーシング)事業を行っております。

 

3)2017年3月期 第1四半期決算

売上は微増するも、営業利益は前年比マイナス

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売上は対前年同四半期比0.1%増の132億2,800万

営業利益は対前年同四半期比15.2%減の8億9,800万

四半期純利益は対前年同四半期比12.7%減の5億

 

営利減少の理由は「Goo鑑定」の促進

決算短信によると、下記のように記載されており、プロトコーポレーションがGoo鑑定に注力していることが分かる。

 

営業利益

減益(前期対比84.8%)・計画上振れ(計画対比144.0%)

主に㈱プロトコーポレーションにおいて、「Goo鑑定」に対する広告宣伝費・販売促進費を増額したことなどから、 前期対比では160百万円の減益(84.8%)となった。 主に前述のとおり、人件費及びその他経費が計画を下回ったことなどから、計画対比では144.0%となった。

 

売上構成比90%の自動車関連情報事業は減収、減益

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自動車情報事業では

売上 前期対比98.2%の118億6,800万

営利 前期対比84.4%の11億5,700万となった。

 

自動車関連事業の約40%は広告関連事業

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上記から自動車関連情報の売上内訳は

広告関連 50億8,700万

情報・サービス 12億2,600万

物品販売 55億5,400万 

 

4)特徴:高いシェアを持つ中古車販売店、整備工場との取引

Gooは小売領域の集客を支援している

Gooの役割は中古車の販売を促進する情報サイトを通して、中古車販売店の販売支援をしている。

中古車販売をするディーラーなど小売事業者と買い手となる一般ユーザーを結びつける。

 

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グーネット:導入シェア50%の中古車販売店向け「MOTOR GATE」

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「MOTOR GATE」は、ポータルサイト「グーネット」のバックグラウンドシステムとして、販売管理機能・顧客管理機能・書類作成 機能等を備える。

2016年3月末時点ではシェア55.4%の中古車販売店11,185社が導入。

 

グーネット:中古車販売店の25%がグーネットにのみ広告掲載

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 グーネットに広告掲載をする中古車販売店は全体で約50%に及ぶ。

また、25%以上がグーネットのみに広告掲載している。

 

GooPit:拡大する整備工場との取引数

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2016年6月末の取引工場数は10,415社

内訳は

有料取引工場数は前四半期対比+191社の1,530社

無料取引工場数は8,885社

 

まとめ

・Gooは中古車販売店の販売を促進するサービスを展開。

・四半期の売上132億の内、約36%が自動車情報誌の広告関連事業、特に「グーネット」と「GooPit」が大きい。

・「グーネット」と「GooPit」の特徴は国内最大級の中古車販売店との取引社数。それぞれで10,000社、または10,000工場を超えている。

 

さいごに

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▼参考

・ Annual Report 2016 2016年3月期

http://www.proto-g.co.jp/IR/library/pdf/annual_JA_2016.pdf

・2017年3月期 第1四半期決算概要

http://www.proto-g.co.jp/IR/library/pdf/bunseki_20160729.pdf

・株式会社プロトコーポレーション会社説明会2015年3月17日

http://www.proto-g.co.jp/IR/library/pdf/setsumeikai_20150317.pdf

・平成29年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

http://www.proto-g.co.jp/IR/library/pdf/tanshin_20160729.pdf

プロトコーポレーション

http://www.proto-g.co.jp/index.html

四半期14億以上のカメラ買取、中古商品の買取・販売を行う「シュッピン株式会社」

今回はカメラ事業の買取販売を拡大させているシュッピン株式会社について取り上げます。シュッピン株式会社は1994年からカメラ事業を開始し、現在では四半期29億円を売り上げています。

 

下記について記載します。

1. シュッピン株式会社の事業内容、ビジネスモデル

2. 2017年3月期 業績

3. セグメント別業績-四半期、29億を売り上げるカメラ事業-

4. 四半期買取総額14億円以上のカメラ事業

 

 

1. 事業内容、ビジネスモデル

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参考:http://www.syuppin.co.jp/business/

 

シュッピンは、ECカンパニーです。インターネットを利用して「価値ある中古品」を安心・安全に取引できるマーケットを創造し、社会貢献をすることを企業理念として掲げています。 

ショッピンは新品、中古品を店舗、ECで販売を行っている。

事業内容は販売商品によって4分野にわけられる。

 

1)Map Camera

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参考:http://www.syuppin.co.jp/business/

 

Map Cameraではカメラの新品、中古品を販売している。

中古品は下取り/ 買取した後、スタッフによってECサイトに商品の写真投稿や商品情報を掲載している。

 

カメラ専門店の機能と信頼性を、インターネット上で提供しているカメラECサイトです。買取/下取りサービスを通して送られてきたカメラを、社内のエキスパートが手に取って的確に査定。完璧なメンテナンスを施してから、サイトで購入されたお客様の元に届けています。

 

2)GMT

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参考:http://www.syuppin.co.jp/business/

 

GMTは時計の専門に取り扱う。

 

GMT」(ジー エム ティー)は、パテックフィリップ、ランゲ&ゾーネ、リシャール・ミルといったハイエンドの時計から、ロレックス、IWCパネライなどの人気スポーツ時計まで、新品/中古品の時計を幅広く取り揃えた時計専門店です。

 

3)KINGDOM NOTE

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参考:http://www.syuppin.co.jp/business/ 

 

KINGDOM NOTEは筆記用具を専門に取り扱う。

 

古くから「筆の文化」を醸成してきた日本においても、徐々に万年筆の価値を解するマニアの数が増えてきました。そんな手書き筆記具愛好家たちの「昔のイヤーモデルを買い求めたい」、「中古品売買を手軽に楽しみたい」といった期待に応えるECサイトが、「KINGDOM NOTE」(キングダム ノート)。世界各国の一流ブランド万年筆やボールペンなどをはじめ、名筆記具の新品/中古品を数多く取り揃えているインターネット上の筆記具専門店です。

 

4)CROWN GEARS

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参考:http://www.syuppin.co.jp/business/

 

CROWN GEARSはロードバイクを専門に取り扱う。

 

2. 2017年3月期 業績

2017年3月期の決算では、売上は前年同月比8.3%増加の57億7,900万、営業利益は33.8%増加の2億5,300万となった。

f:id:daikihirozawagmailcom:20160828193246p:plain

参考:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=26872&code=3179

 

下記に掲載した営業利益・営業利益率の推移によると、営業利益率は今期4.4%となっている。

f:id:daikihirozawagmailcom:20160828195500p:plain

参考:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=26872&code=3179

 

Web会員数の四半期推移は下記によると四半期で8,325人増加の現在288,340人となった。

会員の年齢層は20台が18%、30台が26%、40台が28%、50台が17%となっている。

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参考:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=26872&code=3179

 

 

下記によると、商品在庫は3億5,900万円増加の31億1,700万円となっている。

f:id:daikihirozawagmailcom:20160828200840p:plain

参考:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=26872&code=3179

 

3. セグメント別業績-四半期、29億を売り上げるカメラ事業-

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参考:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=26872&code=3179

 

上記によると、カメラ事業は四半期で43億5,100万円の売上がある。

販売経路の内訳はECで前年同月比138.3%の29億5,600万円、店舗では前年同月比79.8%13億9,500万円となった。

また、続いて売上の大きい時計事業は12億2,500万の売上がある。

ECは前年同月比133.2%の5億1,700万円、店舗は前年同月比81.3%の7億800万円となった。

シュッピンの事業ではECでの売上が伸びている。

 

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参考:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=26872&code=3179

 

事業別売上高の四半期推移によると、カメラ事業は毎年30億円ほど売上を伸ばしており、時計事業も毎年10億円以上売上を伸ばしている。

 

4. 四半期買取総額14億円以上のカメラ事業

1)四半期14億円を超える買取額

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参考:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=26872&code=3179

 

上記によると、四半期でのカメラの買取総額は約14億7,000万円となっている。

内、ECでの買取は全体の51.8%、7億6,300万円。

 

2)カメラ販売強化の施策

16年度決算資料に記載や17年度決算短信によると、カメラ事業は買取以上に販売面に注力している。

 

決算短信によるとカメラ事業では、スタッフが中古商品の写真掲載数を増やしたり、商品レビューを投稿する機能による商品情報の充足に力を入れている。

圧倒的な情報量の増加を行いました。商品知識豊富なス タッフによるコメントの充実と商品掲載画像をこれまでの2倍の20枚以上にしております。 

 

び商品レビューを投稿する機能「コミュレビ」の投稿促進等により、商品情報の充実に努めました。また、カメラ愛好家や当社スタッフが商品を自由に組み合わせ、コメントや写真を添えたおすすめのセットをワンクリックで購入することができる仕組み「見積りSNS」の活用も図りました。

 

また、中期経営計画によると、楽天市場Yahoo!ショッピングでの売上を拡大させる。

楽天市場店、Yahoo!ショッピング店での売上拡大も継続するため、支払手数料の増加見込む。 

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参考:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=24683&code=3179

 

さいごに

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国内No1のシェア、年間出品台数235万台の中古車オークションを運営するUSSのビジネスモデル

先日からガリバーやパーク24を調べていて、中古自動車の売買やシェアリングサービスに関心を持っています。

今回は、中古自動車のオークションで国内ダントツのシェアを持つUSSについて取り上げました。

こちらには、USSの事業内容、ビジネスモデル、今期の業績、事業の特徴を調べました。 

事業内容

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参考:http://www.ussnet.co.jp/corporate/company.html#a03

 

USSの事業は大きく3つにわけられる。

1)オートオークション事業、2)中古自動車買取販売事業、3)リサイクル事業

 

1)オートオークション事業

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参考:http://www.ussnet.co.jp/corporate/company.html#a03

 

国内最大シェアのオークション事業。

全国17ヶ国の会場で週に1回開催されている「USSオートオークション」。また現地にいなくても、セリに参加出来る「USSグローブネットワーク」、「USSインターネットライブ」がある。

 

中古自動車オークションの運営を通じ、中古自動車の円滑な流通をサポートしています。
全国17カ所で展開するオークション会場を柱に、衛星TV回線を使う衛星TVオークション、インターネットを使うインターネットオークションを展開。会員数は、2016年3月末で46,850社となっています。中古自動車オークション業界におけるシェアは30%(2015年1月-12月期実績 33.0%)を超え、日本最大のオートオークションと呼ばれています。

 

2)中古自動車買取販売事業

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参考:http://www.ussnet.co.jp/corporate/company.html#a03

 

オートオークションは、出品台数と成約台数を伸ばし、会員から高い信頼を得ることが大切です。
売りたいクルマや買いたいクルマが集まり、それを求めて大勢の会員が集まってこそ、オートオークションはにぎわいを見せます。
USSでは良質の中古車を一台でも多く確保するため、当社グループ独自の中古自動車買取チェーン「ラビット」を全国に展開しています。エンドユーザーから直接買い取った中古自動車は、オークションで出品・販売するほか、一部小売りも行っています。

 

3)リサイクル事業

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参考:http://www.ussnet.co.jp/corporate/company.html#a03

 

自動車リサイクル法の施行にさきがけ、低年式・多走行車両を取り扱うリユース車専門オークション会場を開設。ここで落札されたクルマは国内外での活用は様々。
流札車両についても、ご希望により解体し、再生部品、資源原材料や固形燃料として再利用・資源化しています。 

 

ビジネスモデル

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参考:http://www.ussnet.co.jp/ir/pdf/explanation2017_1q.pdf

 

USSの収益の90%以上がオークションで上がっています。

登録している中古車販売業者や新車ディーラーが出品、購入した際の手数料が収益源となっている。

 

ビジネスモデルの特徴

1)複数種類の手数料、定額の出品手数料

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参考:http://www.daiwair.co.jp/e-cast/pdf/0608194732.pdf

 

USSのオークションでは「出品手数料」「成約手数料」「落札手数料」の3種類がある。

売り手はこのうち、出品手数料と成約手数料を支払う必要があり、書いては落札手数料を支払う必要がある。

また、出品手数料は販売額ではなく、出品した際のコーナー毎に絶対額がきまっており、販売額によるものではない。

 

2)出品数獲得、成約率向上の施策

USSのオークション事業にとって、オークションでの出品数と、成約数が重要になっている。

USSは様々な獲得チャネル、成約率向上の施策を持っている。ここではいくつか記載する。

出品数獲得

a)中古車買取の「ラビット」

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参考:http://www.e-rabbit.jp/

 

子会社に中古車買取の「ラビット」を抱えている。このラビットのほとんどの店舗はフランチャイズとなっている。

ラビットFC店はUSSオークションへの手数料が優遇される他、出品オークションの状況をネットで把握できるようになる。

これにより、ラビットは直接在庫を持たず、オークションの出品数向上に寄与している。

b)全国で週1度開催されるオークション

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参考:http://www.ussnet.co.jp/ir/pdf/report/jigyo31.pdf

 

北は札幌会場から南は九州会場まで、現車オークション会場は、全国18カ所に及ぶ。会場ごとに開催日が異なる。

(※ここは推測になるが、)オークションが毎週定期的に開催されるため、現地の中古車買取業者にとっては買い取った自動車をすぐに出品できる点で大きなメリットになっている。

成約率向上の施策

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参考:http://www.ussnet.co.jp/ir/pdf/report/jigyo31.pdf

現地にいなくともセリに参加出来るインターネットを用いたサービス。

衛生TV会員は4248社、インターネット会員は24688社となっている。

 

会場に限定されず、セリに参加できることで高い成約率に貢献している。

 

2017年3月期第1四半期 業績

売上高は前年同月比97.5%の165億8400万円、営業利益は前年同月比94.3%の81億3000万円となった。

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参考:http://www.ussnet.co.jp/ir/pdf/explanation2017_1q.pdf

 

セグメント別で売上、営業利益をみると、オークション事業が売上の約80%、営業利益の97%を占めている。

オークション事業では、78万台が出品され、成約は約50万台となっている。

 

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f:id:daikihirozawagmailcom:20160821225847p:plain

参考:http://www.ussnet.co.jp/ir/pdf/explanation2017_1q.pdf

 

主要KPIから見る中古自動車のオークション事業

1)1台あたりの手数料

f:id:daikihirozawagmailcom:20160821192912p:plain

参考:http://www.ussnet.co.jp/ir/pdf/databook2016.pdf

 

1台あたりの手数料はそれぞれ

出品:5381円

成約:7962円

落札:11630円

となっている。

このうち、売り手は「出品手数料」「成約手数料」を支払い、買い手は「落札手数料」を支払う。

 

2)地域別の出品台数と平均成約金額

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参考:http://www.ussnet.co.jp/ir/pdf/databook2016.pdf

 

上図によると、2015年の東京での661267台が1年間に出品されており、その平均成約金額は87万7000円となっている。

 

東京での成約単価、87万7000円を元に、出品者がUSSに支払う手数料を単純計算すると、平均して1.5%となっている。

また、USSが1成約で得る手数料は成約金額の約3%となっている。

 

さいごに

中古自動車の領域に関心を持っているので、今後もこの領域で大きなプレイヤーについて少し調べていこうと思います。

 

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ランニングコストを一定に保ち、収益性を高める「タイムズ」を展開するパーク24(前編)

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今回は駐車場で誰もが1度はみたことがある「タイムズ」を運営するパーク24を調べました。

自動車に関する事業は関心がある分野なので、今後も関連市場でブログを更新すると思います。

 

パーク24については前編、後編にわけて投稿します。

今回の前編では、パーク24が展開する事業内容、ビジネスモデル、またその特徴と今期の業績を掲載しています。

 

後編では、今期の業績、セグメント毎の収益性など、また「タイムズ」の駐車場数など細かな数字を見ていきたいと思います。

事業内容

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参考:http://www.park24.co.jp/ir/business/

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参考:http://www.park24.co.jp/business/

 

パーク24の事業内容は上記の様に大きく2つの事業があります。下記に記載します。

1)駐車場運営

①ST(一般タイムズ/Standard Times)

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参考:http://www.times24.co.jp/service/times/st.html

HPから引用した事業内容は下記。

パーク24が、土地のオーナーへ定額で賃料を支払い、駐車場として提供している。

タイムズ24の根幹ともいえる駐車場事業。そのなかでもっともスタンダードなタイムズ駐車場を開発・運営するのが一般タイムズ(ST)です。個人・法人のオーナー様から遊休地などを賃借して運営。賃料は毎月一定額をお支払いします。住宅地からビジネス街、小規模から施設型まであらゆる場所、あらゆるタイプの駐車場を展開しています。 

 
② TPS(タイムズ・パートナー・サービス/Times Partner Service)

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パーク24が施設オーナーから賃借していない点でSTと異なる。

商業施設や金融機関、病院、ホテル等の来客用駐車場をタイムズ駐車場として運営します。
施設に合わせた管理運営体制で、質の高い駐車場サービスをご提供いたします。

 

2)管理受託その他

①駐車場管理受託

警備研修を受けた社員が駐車場に常駐し、様々なサービスを提供する。サービス提供時間などは個別相談。

駐車場の緊急対応・機器メンテナンス等の管理業務を請け負います。運営状況に適したオペレーションをご提案し、無駄のない運用でコスト削減を実現します。

②月極駐車場

3つの管理形態でサービスを提供。タイムズ24が一括賃借、駐車場の管理業務委託、タイムズ24が指定するWebサイトなどへの契約の3種。

タイムズ24は、時間貸駐車場だけでなく月極駐車場も多数運営しています。3つの管理形態からオーナー様のニーズに合わせたご提案をいたします。また、月極駐車場よりも気軽に借りられる、1カ月単位の定期券購入型もタイムズ駐車場で展開中です。 

 

ビジネスモデルの特徴

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参考:http://www.park24.co.jp/ir/business/parking_strategy.html

 

一定のランニングコスト

下記で詳細を述べるが、パーク24のビジネスモデルの特徴はランニングコストが一定」であることがあげられる。

駐車場事業は土地を賃借して一定の賃料を払う場合と既存の施設にあわせ運営を行っている。

 

パーク24のビジネスモデル

1) 「タイムズ」のビジネスモデル

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参考:http://www.park24.co.jp/ir/business/parking_strategy.html

 

タイムズは、ドライバーから受け取る駐車料金が売上となります。

また、オーナーから土地を借り、固定の賃料をオーナーに対して支払います。その他、管理・メンテナンス費、駐車機器リース費、水道光熱費などがほぼ固定の金額となっています。

ランニングコストがほぼ一定となっているので、賃借した土地あたりの売上が高まれば、タイムズの収益性を高める事になります。

2)レンタカーサービス「タイムズカーレンタル」

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参考:http://www.park24.co.jp/ir/business/rentacar_strategy.html

 

駐車場コスト、車両減価償却費、保険代などランニングコストがほぼ固定となっている。

ランニングコストが固定なので、車両の稼働を高めることが収益性を高めることに繋がる。

 

2016年10月期 第2四半期の業績

2016年10月期 第2四半期の決算資料によると、売上は前年108.2%の936億6400万円、営業利益は前年比120.2%の95億3100万円となった。

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参考:http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material&sid=53636&code=4666

 

 

まとめ

・パーク24の駐車場事業には、土地を賃借するものと、運営のみを行うものがある。

・パーク24のビジネスモデルでは、「ランニングコストが一定」となっている。

ランニングコストが一定となっているので、駐車場あたりの売上向上は収益性向上に繋がる。

 

さいごに

パーク24は情報が膨大だったので、前編と後編に分けてブログを更新します。

普段勉強したことや、活動内容などを積極的にツイートしているので、是非Twitterをフォローしていただけると嬉しいです!

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時価総額670億円、粗利率60%超えの主力レンタル事業を展開する「ゲオ」の事業モデル

時価総額670億円、粗利率60%超えの主力レンタル事業を展開する「ゲオ」の事業モデル

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昨日更新した、「ブックオフの意外な売上構成。書籍販売だけじゃない注目商品」に引き続き、レンタル事業以外にもリユース事業も展開するゲオについて記載します。
 
ゲオは時価総額が670億円あります。ブックオフが約190億だったので、これだけの差が開いていることに驚きました。
下記にも記載しますが、ゲオは売上が通期で約2600億、ブックオフは760億、店舗数でもゲオが1600店舗、ブックオフは900店舗と大きく差が開いていました。
 
この記事では、ゲオの事業内容の整理、そして、最後にはゲオの事業の粗利率が高いことを言及しています。
 

事業内容

 
ゲオは上記のように大きく4つの事業にわけられる。
 

1)メディアショップ

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参考:http://www.geonet.co.jp/business/media/

 

ゲオが創業時から運営。

直営店舗を中心に全国に約1,200店舗を展開するメディア店舗を事業展開の中心に置く。

 

2)リユースショップ

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参考:http://www.geonet.co.jp/business/reuse/

 

セカンドストリート・ジャンブルストアは、衣料 ・ 家電 ・ 雑貨等各 種商材を取り扱う。

仕入は一般顧客からの買取がほとんど。

 

3)オンライン

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参考:http://www.geonet.co.jp/business/online/

 

ゲオネットワークスを中心に、全国展開しているリアル店舗とネット事業の融合およびネット事業単独でのサービス充実を図り、オムニチャネル・リテイリングの実現

を目指した事業。

 

4)アミューズメント

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参考:http://www.geonet.co.jp/business/amusement/

 

「ウェアハウス」というアーケードゲームメダルゲーム、カラオケなどが楽しめるアミューズメント施設を関東中心に展開。

 

※)モバイ

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参考:http://www.geonet.co.jp/business/mobile/

 

上記ではメインは4つと記載したが、モバイル事業も順調に成長している。

「中古携帯電話端末」の売買を行う『GEOmobile(ゲオモバイル)』を展開。 

 

特徴、気になった点

1)全国に展開されている1600を超える店舗数

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上記からもわかるように、全国に1600店舗を展開している。この中でもゲオショップは北海道から沖縄まで全国に店舗ネットワークを拡大し、約1200店舗となっている。
 

2)直営店を中心とした運営

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ゲオは約90%を直営店で展開しており、直営店の合計は1431店舗。
また、この直営店中心の運営により、下記を実現している。
直営を主体として、北海道から沖縄まで全国に店舗ネットワークを拡大しています。「運営」「物流」等を本部で一元管理することで、全国の店舗を一つの巨大な店舗とみなして迅速で効率的なオペレーションを実現しています。
 

3)モバイル事業の成長と期待

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バイル事業を展開する『GEOmobile(ゲオモバイル)』では、1店舗あたり1000台の在庫を保有し、ケース、充電器、格安SIMなど周辺機器等を提供している。
今後はモバイルの店舗を拡大していくよう。
 
 

平成29年3月期 第1四半期決算業績

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売上は前年比101.9%増加の607億4800万円、営業利益は前年比61.9%の23億7200万円となった。
 
決算短信によると販管費の増加理由は下記によるもの。
店舗数が増加したことや、当社グループ独自の電子マネー「Lueca(ルエカ)」による販売促進を積極的に行ったことで販売管理費が増加した結果、各利益において前年同期間を下回ることとなりました。
 
また、下記を見るとわかるように売上高は横ばいの一方で、営業利益率は改善され、現在は6.2%となっている。

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粗利率の高い事業

1)売上構成比

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売上構成比は大きいものから下記のような順となっている。
①レンタル 32.9
②メディア系リユース 21.6
④新品 28.5
 
レンタルでの売上は178億円、書籍などが含まれるメディア系リユースは116億円となっている。
 

2)粗利益構成比

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参考:http://www.geonet.co.jp/geo_wp/wp-content/uploads/2016/08/2681_20160808-presentation_1Q.pdf

 

粗利益構成比は大きいものから下記のような順となっている。
①レンタル 43.5
③メディア系リユース 19.9
④新品 9.5
 
レンタルでの粗利益率の高さが見て取れる。売上178億円、粗利108億円と粗利率は60%を超えている。
しかし、他事業の粗利率をみると、
・レンタル 60.8
・メディア系リユース 56.1
・新品 15.4
 
とどの販売もかなり高くなっている。
 
高い粗利率の事業を展開しながらも、営業利益率が6%となっている。
下記によると販管費の20%は人件費に、また、地代家賃が8%を占めている。

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さいごに

これから、チケット販売やホテルなどを調べてみようと思っています。
 
Twitterでも普段勉強した内容など投稿していきますので、是非フォローして下さい!

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ブックオフの意外な売上構成。書籍販売だけじゃない注目商品

ブックオフの意外な売上構成。書籍販売だけじゃない注目商品

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「本を売るならブックオフ」というフレーズで有名なブックオフを今回は調べました。

ブックオフが今期赤字であること、また時価総額が188億円ということが意外でした。

 

今回の投稿では、ブックオフの事業内容の整理、また収益構造を見て気付いた書籍以外の商品売上について述べます。

 

事業内容

ブックオフでは大きく3つの事業を展開しています。

1リユース店舗事業

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/management_policy.html

 

BOOKOFF」を中心とした、アパレル・スポーツ用品・ベビー用品・貴金属・雑貨等のリユース店舗、FCへの売上・ロイヤリティ等

 

2ブックオフオンライン事業

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参考:http://www.bookoffonline.co.jp/

 

BOOKOFF Online」を提供。 2007年のサイトオープン以来、20153月末現在250万人を超える会員数。

 

3)ハグオール事業

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参考:http://www.hugall.co.jp/

 

店舗に限定せずあらゆるチャネルで買取り、最適なチャネルで販売するリユースビジネス「ハグオール」を20134月に立ち上げ。

 

 

ブックオフの特徴

1)全国に広がるリアル店舗

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

 

ブックオフだけでも国内に759の店舗を持ち、年間で1,200万人から買取を行っている。

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

また、全国で約900店舗を展開している。

その多くは関東に集まっている。

 

2)出品数

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

ソフトメディアを中心に2016年4月末時点で90万点の店舗商品を出品している他、ブックオフオンラインからも書籍95万点を出品している。

 

また、ブックオフオンラインは会員数が250万人を突破し、6,000坪の倉庫を保有している。

3)書籍と同等のソフト(音楽、映像、ゲーム)売上

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

 

ブックオフでは「書籍」のイメージが強いが、ソフト販売も同等の商品構成となっている。こちらの特徴については後述する。

 

2017月期 業績

2017 年3月期決算では売上は前年比12.3%の198億8,800万円、営業損失4億6,600万円となった。

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/library/month.html

 

営業損失の発生理由は決算短信によると下記。

リユース店舗事業において、前連結会計年度に行った店舗パート・アルバイトスタッフの人員拡充による人件費の増加、ヤフオク!販売による物流コストの増加、新規出店による出店費用の増加等により、営業利益が減少しました。その結果、当第1四半期連結累計期間は営業損失となりました。

 

また、決算短信によると「2020年3月期営業利益目標40億円」に向け、

①「中古家電」「店舗商品のネット販売」の効果発現、

コストコトロールの徹底、

③中期事業計画に沿ったアクションの継続

の3点に注力し、中期利益目標達成に向けた仕入増強と販売効率向上を進めて

いるとのこと。

 

売上金額構成と売上単価からわかる収益構造

1)セグメント別売上構成

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/library/month.html

 

上記からわかるように、売上198億8,800万円のうち、87.8%がリユース店舗から売り上げている。

オンラインでの販売も実施しているが、やはりブックオフの収益は店舗での販売が支えている。

 

2)書籍に続く高い、ソフト売上の構成比

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/FactBook201503%20ver3.pdf

 

ブックオフ(直営店)の売上金額構成比(2015/3)は上記のようになっている。上述しているが、書籍の他にも、ゲーム17.7%と、コミック19.7%に匹敵する。

 

3)収益性の高い、ゲーム、音楽、映像

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/FactBook201503%20ver3.pdf

 

上記によると書籍の売上単価は195.4円、ソフトは1,047.8円となっている。

一方、在庫単価は書籍33.4円、ソフト287.8円となっている。

原価率(正確なものではないですが)を上記から算出すると、書籍は約17%、ソフトは22.7%となっています。

 

 

20173月期の方針

買取の強化

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

 

店舗での買取以外にも、宅配買取、訪問買取あらゆる方法で買取を強化。また、インターネットでの買取も開始している。

 

中古家電の買取強化

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

 

中古家電は決算説明資料によると今後注力していくそう。

新規導入する「中古家電」により既存店仕入を20%上乗せし、ヤフオク!出品も活用して売上・႗ਹを上乗せを実現する

具体的なアクションとしては下記を引用する。

・前期掲げた計画(当初計画)である仕入額前比120%獲得 に向け、前期第4四半期から家電取り扱い認知向上施策を継続

・ 広告宣伝だけでなく、買取額UPやポイント追加付与などの 店頭CPも展開

 

さいごに

今後、ゲオなどの競合を調べて更新しようと思います。

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中古車買取の「ガリバー」の事業モデル-利益率3倍のC向け(小売)サービスへ-

中古車買取の「ガリバー」の事業モデル-利益率3倍のC向け(小売)サービスへ-

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国内の新車販売台数は2015年は500万台をわり、約490万台となりました。車が売れなくなっていく中で、自動車産業はどのように変化するのかと興味を持ちました。

今回はまず、中古車売買のガリバーについて、決算資料などから、ガリバーの事業モデルについて述べ、収益構造について整理したいと思います。

※7月15日より社名が「IDOM」へ変更されたそうです。

 

事業モデルの変化

・従来の事業モデル

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従来、ガリバーは買い取った車をオークション(卸売)で売り切るBtoBモデルを中心に展開していた。

・新展開

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現在は、中古車オークションに出品するまでの間、プールセンターに保管してきた在庫を、各展示場に置き換えて販売するBtoCモデルを導入している。一方で、従来と同様に2週間後はオークションによって在庫をはけるBtoBモデルにより、在庫リスクを抑えている。

 

ガリバーの特徴

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参考:http://www.sharedresearch.jp/ja/

・在庫を持たない工夫

上記でも述べたが、特徴として「在庫を持たない」ということがあげられる。

上記図のように、消費者から買い取られた車はまず、消費者向けに販売される。そして、その後、2週間が経過するとオークションにて販売され、ガリバーは在庫リスクを負わない工夫がされている。

 

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参考:http://www.sharedresearch.jp/ja/

・直営店による販売 

ガリバーといえばフランチャイズ店舗が多く、ロイヤリティで収益を上げているイメージが強かったが、近年は利益率の高い小売に注力し、直営店を増加させている。

2016年7月には直営店432、加盟店88と直営店比率が高まっている。

 

2017年2月期 業績

売上は前年比31.1%増え、661億9,200万円、営業利益は前年比38.9%減少し、12億4,500万円となった。自動車の買取数は2017年2月期で48,369台、卸と小売での合計は55,215台を販売している。

 

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参考:http://221616.com/idom/investor/analysis/

 

営業利益の減少理由は下記のように記載されている。

1)国内新車市場の回復遅れ、2)複数の自動車メーカにおける燃費不正問題、3)子会社の利益減、4)未来市場開拓に向けた先行費用の増加、により営業利益は大幅減益 

引用:http://www.sharedresearch.jp/ja/7599

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参考:http://221616.com/idom/wp-content/uploads/2016/07/setsumei_20160713.pdf

 

また、決算資料説明資料中には広告の投下によって、いくつかの店舗の販売台数が大幅に上昇したことが記載されている。

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参考:http://221616.com/idom/wp-content/uploads/2016/07/setsumei_20160713.pdf

 

直営店の増加、利益率の高い消費者向け販売

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参考:http://www.sharedresearch.jp/ja/

 

売上はおおまかには1)オークションでの販売による卸売、2)画像データベースに基づいたドルフィネットによる小売事業、3)その他加盟店収入などにわけられる。

 

注目すべきは、ドルフィネットでの販売である。売上構成が30%だが、売上総利益構成比は50%と利益率の高い事業となっている。

下記では少しドルフィネットについて紹介する。

ドルフィネット

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参考:http://221616.com/idom/news/blog/20150311-15285.html 

ドルフィネットには直営、加盟店で買い取られた車の情報が全て登録されている。

ドルフィネット経由では約5万台消費者に販売されており、卸で販売した場合の2、3倍程度の利益率になっている。

このドルフィネットでは、車の画像によって把握出来る事に加え、車のオプションや走行距離など以外にも、内装の汚れや傷、車の評価を独自で加え掲載されている。

 

今後の方針

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参考:http://221616.com/idom/wp-content/uploads/2016/07/setsumei_20160713.pdf

「経営ポリシー」として「1.事業の多角化は行わない。中古車の買取・販売に高シナジーが効く事業にのみ展開、2.資産は持たない在庫・金融債権・土地などを持たないビジネスモデルで展開」を掲げている。

 

また、中長期的には

Amazon Primeの自動車版であり、月額一定額で自動車に関わるあらゆるサービス(車両本体の購入・売却、保守、乗り方など)を自動車の保有に関わらず提供していく経済圏を創り上げていくものとSR社では理解している。「車に関することならIDOMに行けば全て揃う」から更に一歩進め、車を保有しておらずとも関連サービスを享受できる

ことを目指している。

 

さらに、現在までにレポートによると下記のようなサービスも展開している。

車で「出かける」ライフスタイルを提案するショッピングモール型店舗業態「HUNT」の開業(2014年10月)や、車検専門店舗「Shake!」の開店(2015年1月)、個人間売買(C2C)を支援するスマートフォンアプリ「クルマジロ(KURU-MAJIRO)」を開始(2015年9月)するなど関連市場

 

おまけ:月額定額でクルマを自由に乗り換えられるサービス『NOREL』事前登録開始

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参考:http://221616.com/idom/news/press/20160726-19337.html

昨月、7月26日には月額定額でクルマを自由に乗り換えられるサービス『NOREL』の事前登録を開始した。

月額49,800円で納車後最短90日から乗り換えることがで、好きなクルマをネット予約し、IDOMグループの店舗で受け取れるとのこと。

 

まとめ

・ガリバーは車の買取後、オークションによるBtoBモデルで収益をあげていたが、消費者向けビジネスである小売事業BtoCモデルも導入している。

・「在庫リストを負わない」よう、買取後2週間が経過すると中古車を売却出来る工夫がされている。

・BtoCモデルによる売上総利益への寄与が高まっている。1日に約400から500台が追加される中古車データベースに基づいた「ドルフィネット」が売上総利益の50%を占めている。

・今後は、自動車を保有していない人へ向けての事業展開もすすめている。

 

さいごに

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