ひろざわだいきblog

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主に上場企業の決算などから、事業内容、業績、ビジネスモデルの勉強を目的に発信しています。 最近は、リユース事業に感心を持っています。リユース事業のビジネスモデルや、市場規模の大きな領域について調べています。

ブックオフの意外な売上構成。書籍販売だけじゃない注目商品

ブックオフの意外な売上構成。書籍販売だけじゃない注目商品

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「本を売るならブックオフ」というフレーズで有名なブックオフを今回は調べました。

ブックオフが今期赤字であること、また時価総額が188億円ということが意外でした。

 

今回の投稿では、ブックオフの事業内容の整理、また収益構造を見て気付いた書籍以外の商品売上について述べます。

 

事業内容

ブックオフでは大きく3つの事業を展開しています。

1リユース店舗事業

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/management_policy.html

 

BOOKOFF」を中心とした、アパレル・スポーツ用品・ベビー用品・貴金属・雑貨等のリユース店舗、FCへの売上・ロイヤリティ等

 

2ブックオフオンライン事業

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参考:http://www.bookoffonline.co.jp/

 

BOOKOFF Online」を提供。 2007年のサイトオープン以来、20153月末現在250万人を超える会員数。

 

3)ハグオール事業

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参考:http://www.hugall.co.jp/

 

店舗に限定せずあらゆるチャネルで買取り、最適なチャネルで販売するリユースビジネス「ハグオール」を20134月に立ち上げ。

 

 

ブックオフの特徴

1)全国に広がるリアル店舗

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

 

ブックオフだけでも国内に759の店舗を持ち、年間で1,200万人から買取を行っている。

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

また、全国で約900店舗を展開している。

その多くは関東に集まっている。

 

2)出品数

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

ソフトメディアを中心に2016年4月末時点で90万点の店舗商品を出品している他、ブックオフオンラインからも書籍95万点を出品している。

 

また、ブックオフオンラインは会員数が250万人を突破し、6,000坪の倉庫を保有している。

3)書籍と同等のソフト(音楽、映像、ゲーム)売上

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

 

ブックオフでは「書籍」のイメージが強いが、ソフト販売も同等の商品構成となっている。こちらの特徴については後述する。

 

2017月期 業績

2017 年3月期決算では売上は前年比12.3%の198億8,800万円、営業損失4億6,600万円となった。

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/library/month.html

 

営業損失の発生理由は決算短信によると下記。

リユース店舗事業において、前連結会計年度に行った店舗パート・アルバイトスタッフの人員拡充による人件費の増加、ヤフオク!販売による物流コストの増加、新規出店による出店費用の増加等により、営業利益が減少しました。その結果、当第1四半期連結累計期間は営業損失となりました。

 

また、決算短信によると「2020年3月期営業利益目標40億円」に向け、

①「中古家電」「店舗商品のネット販売」の効果発現、

コストコトロールの徹底、

③中期事業計画に沿ったアクションの継続

の3点に注力し、中期利益目標達成に向けた仕入増強と販売効率向上を進めて

いるとのこと。

 

売上金額構成と売上単価からわかる収益構造

1)セグメント別売上構成

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/library/month.html

 

上記からわかるように、売上198億8,800万円のうち、87.8%がリユース店舗から売り上げている。

オンラインでの販売も実施しているが、やはりブックオフの収益は店舗での販売が支えている。

 

2)書籍に続く高い、ソフト売上の構成比

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/FactBook201503%20ver3.pdf

 

ブックオフ(直営店)の売上金額構成比(2015/3)は上記のようになっている。上述しているが、書籍の他にも、ゲーム17.7%と、コミック19.7%に匹敵する。

 

3)収益性の高い、ゲーム、音楽、映像

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参考:http://www.bookoff.co.jp/ir/FactBook201503%20ver3.pdf

 

上記によると書籍の売上単価は195.4円、ソフトは1,047.8円となっている。

一方、在庫単価は書籍33.4円、ソフト287.8円となっている。

原価率(正確なものではないですが)を上記から算出すると、書籍は約17%、ソフトは22.7%となっています。

 

 

20173月期の方針

買取の強化

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

 

店舗での買取以外にも、宅配買取、訪問買取あらゆる方法で買取を強化。また、インターネットでの買取も開始している。

 

中古家電の買取強化

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参考:http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20160814_125907917_op2s2a45r2wnsyvmrq2rcham_0.pdf

 

中古家電は決算説明資料によると今後注力していくそう。

新規導入する「中古家電」により既存店仕入を20%上乗せし、ヤフオク!出品も活用して売上・႗ਹを上乗せを実現する

具体的なアクションとしては下記を引用する。

・前期掲げた計画(当初計画)である仕入額前比120%獲得 に向け、前期第4四半期から家電取り扱い認知向上施策を継続

・ 広告宣伝だけでなく、買取額UPやポイント追加付与などの 店頭CPも展開

 

さいごに

今後、ゲオなどの競合を調べて更新しようと思います。

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中古車買取の「ガリバー」の事業モデル-利益率3倍のC向け(小売)サービスへ-

中古車買取の「ガリバー」の事業モデル-利益率3倍のC向け(小売)サービスへ-

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国内の新車販売台数は2015年は500万台をわり、約490万台となりました。車が売れなくなっていく中で、自動車産業はどのように変化するのかと興味を持ちました。

今回はまず、中古車売買のガリバーについて、決算資料などから、ガリバーの事業モデルについて述べ、収益構造について整理したいと思います。

※7月15日より社名が「IDOM」へ変更されたそうです。

 

事業モデルの変化

・従来の事業モデル

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従来、ガリバーは買い取った車をオークション(卸売)で売り切るBtoBモデルを中心に展開していた。

・新展開

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現在は、中古車オークションに出品するまでの間、プールセンターに保管してきた在庫を、各展示場に置き換えて販売するBtoCモデルを導入している。一方で、従来と同様に2週間後はオークションによって在庫をはけるBtoBモデルにより、在庫リスクを抑えている。

 

ガリバーの特徴

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参考:http://www.sharedresearch.jp/ja/

・在庫を持たない工夫

上記でも述べたが、特徴として「在庫を持たない」ということがあげられる。

上記図のように、消費者から買い取られた車はまず、消費者向けに販売される。そして、その後、2週間が経過するとオークションにて販売され、ガリバーは在庫リスクを負わない工夫がされている。

 

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参考:http://www.sharedresearch.jp/ja/

・直営店による販売 

ガリバーといえばフランチャイズ店舗が多く、ロイヤリティで収益を上げているイメージが強かったが、近年は利益率の高い小売に注力し、直営店を増加させている。

2016年7月には直営店432、加盟店88と直営店比率が高まっている。

 

2017年2月期 業績

売上は前年比31.1%増え、661億9,200万円、営業利益は前年比38.9%減少し、12億4,500万円となった。自動車の買取数は2017年2月期で48,369台、卸と小売での合計は55,215台を販売している。

 

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参考:http://221616.com/idom/investor/analysis/

 

営業利益の減少理由は下記のように記載されている。

1)国内新車市場の回復遅れ、2)複数の自動車メーカにおける燃費不正問題、3)子会社の利益減、4)未来市場開拓に向けた先行費用の増加、により営業利益は大幅減益 

引用:http://www.sharedresearch.jp/ja/7599

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参考:http://221616.com/idom/wp-content/uploads/2016/07/setsumei_20160713.pdf

 

また、決算資料説明資料中には広告の投下によって、いくつかの店舗の販売台数が大幅に上昇したことが記載されている。

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参考:http://221616.com/idom/wp-content/uploads/2016/07/setsumei_20160713.pdf

 

直営店の増加、利益率の高い消費者向け販売

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参考:http://www.sharedresearch.jp/ja/

 

売上はおおまかには1)オークションでの販売による卸売、2)画像データベースに基づいたドルフィネットによる小売事業、3)その他加盟店収入などにわけられる。

 

注目すべきは、ドルフィネットでの販売である。売上構成が30%だが、売上総利益構成比は50%と利益率の高い事業となっている。

下記では少しドルフィネットについて紹介する。

ドルフィネット

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参考:http://221616.com/idom/news/blog/20150311-15285.html 

ドルフィネットには直営、加盟店で買い取られた車の情報が全て登録されている。

ドルフィネット経由では約5万台消費者に販売されており、卸で販売した場合の2、3倍程度の利益率になっている。

このドルフィネットでは、車の画像によって把握出来る事に加え、車のオプションや走行距離など以外にも、内装の汚れや傷、車の評価を独自で加え掲載されている。

 

今後の方針

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参考:http://221616.com/idom/wp-content/uploads/2016/07/setsumei_20160713.pdf

「経営ポリシー」として「1.事業の多角化は行わない。中古車の買取・販売に高シナジーが効く事業にのみ展開、2.資産は持たない在庫・金融債権・土地などを持たないビジネスモデルで展開」を掲げている。

 

また、中長期的には

Amazon Primeの自動車版であり、月額一定額で自動車に関わるあらゆるサービス(車両本体の購入・売却、保守、乗り方など)を自動車の保有に関わらず提供していく経済圏を創り上げていくものとSR社では理解している。「車に関することならIDOMに行けば全て揃う」から更に一歩進め、車を保有しておらずとも関連サービスを享受できる

ことを目指している。

 

さらに、現在までにレポートによると下記のようなサービスも展開している。

車で「出かける」ライフスタイルを提案するショッピングモール型店舗業態「HUNT」の開業(2014年10月)や、車検専門店舗「Shake!」の開店(2015年1月)、個人間売買(C2C)を支援するスマートフォンアプリ「クルマジロ(KURU-MAJIRO)」を開始(2015年9月)するなど関連市場

 

おまけ:月額定額でクルマを自由に乗り換えられるサービス『NOREL』事前登録開始

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参考:http://221616.com/idom/news/press/20160726-19337.html

昨月、7月26日には月額定額でクルマを自由に乗り換えられるサービス『NOREL』の事前登録を開始した。

月額49,800円で納車後最短90日から乗り換えることがで、好きなクルマをネット予約し、IDOMグループの店舗で受け取れるとのこと。

 

まとめ

・ガリバーは車の買取後、オークションによるBtoBモデルで収益をあげていたが、消費者向けビジネスである小売事業BtoCモデルも導入している。

・「在庫リストを負わない」よう、買取後2週間が経過すると中古車を売却出来る工夫がされている。

・BtoCモデルによる売上総利益への寄与が高まっている。1日に約400から500台が追加される中古車データベースに基づいた「ドルフィネット」が売上総利益の50%を占めている。

・今後は、自動車を保有していない人へ向けての事業展開もすすめている。

 

さいごに

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盛り上がる関西、学生起業家。−地方から上京する支援をしていきます−

盛り上がる関西、学生起業家。−地方から上京する支援をしていきます−

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写真:TECH LAB PAAKにてピッチをするFlamingo金村氏

 

本日、現役学生起業家の留田紫雲さんがメタップスへ「VSbias(ブイエスバイアス)」をバイアウトしたというリリースが出ていました。

リリース:http://www.metaps.com/press/ja/313-vsbias

インタビュー:http://careerhack.en-japan.com/report/detail/693

 

「関西の大学に在籍する学生起業家のバイアウト」は、大学生にとってとてもインパクトの大きなものだと思います。

留田さんは昨年から上京してインターンをしたり、様々な場所へ訪問してメンバーを探したりと積極的に活動されていました。

 

留田さんの活躍を見て、関西からも起業を志す学生が増えるんじゃないかと思います。

 

資金調達をして活躍する関西の学生起業家まとめ

①スタートアウツ板本氏(@itamoto_)

分散型動画メディア「もぐー」を運営。

最近も資金調達をして注目を集めています。

代表の板本氏が起業した際は、大阪大学2年生でした。その後、上京しシェアハウス、シェアハウスに入居し、スタートしています。

参考:http://jp.techcrunch.com/2016/07/29/moguu-startouts/

 

②エズモム朴氏、高橋氏(@yskinjpn)

ゲーマーの知りたいニュースを掲載しているポータルサイト「Gamenote」を運営。

共同創業の二人共大阪大学に通っていました。CEOの朴氏は1年生の際に大学を中退し、有名インターネット企業にてインターンを経験しています。

参考:http://www.co-media.jp/article/19442

 

③ラブグラフ駒下氏(@komage1007)

カップルや夫婦、家族のデートに同行し写真撮影を行うサービス「Lovegraph [ラブグラフ]」を運営。

代表の駒下氏は関西大学在学中に起業されています。先日、シェアオフィスから移転もされています。ご移転おめでとうございます!

インタビュー:http://bb-relife.jp/interview/it-web/3541

④Flamingo金村氏(@wilshar10)

カフェで気軽に外国人と語学レッスンができるスマートフォン向けアプリ「フラミンゴ」を提供。

代表の金村氏は現在も立命館大学の院生です。創業初期は大学内のインキュベーション施設を中心に活動され、先日京都に独立オフィスを持ちました。

また、4月には資金調達もされています。

参考:http://thebridge.jp/2016/04/flamingo-seedround-raised

 

⑤株式会社Traimmu高橋氏

インターンシップの募集採用サービス「InfrA(インフラ)」、学生の視野を広げるメディア「co-media(コ-メディア)」を運営

代表の高橋氏は大阪大学在学中に起業しています。

2016年7月には4,000万円の追加資金調達をされています。

参考:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000015543.html

 

⑥Popshoot大山氏(@alwaysneet) 

友人間のお金のやり取りを管理するアプリです「CashD(キャッシュディー)」を運営

代表大山氏は現役同志社大学の学生起業家です。

参考:http://logmi.jp/118129

 

住む場所がない、相談しに訪れる場がないことが上京の難しさ

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出展:https://enechange.jp/articles/student-living-cost-allowance

 

これによると、月10万ほどの生活費は少なくとも必要です。また、合計約12万円のうち、最も大きな支出が家賃です。

恐らく、上京したくても出来ない地方の大学生にとって最大の壁は「家賃」、つまり住む所です。

 

私も関西から上京時、片道2,000円の夜行バスで東京へ来て、友人の家に泊めてもらったり、1泊2,000円のカプセルホテルに1週間ほど滞在していました。

 

また、地方学生によってはインターン=無給と考えている方も多く、「収入が得られない」かつ「住む所がない」という理由で諦めている大学生が多いのかと思います。

 

地方から上京してスタートアップにコミットしたい学生は連絡してほしい。

 

先日、関西の大学から上京してスタートアップで働くことを決めた方にシェアハウスを紹介しました。

上京の壁が少しでも低くなるように、家問題をドンドン解決していければと思っています。

 

また、インターンする場が決まっていないという方も是非連絡を貰えればと思います。

渋谷道玄坂にある「#HiveShibuya」には日本一スタートアップやスタートアップを志す方が集まっています。

 

「#HiveShibuya」を通して、スタートアップにコミットし、結果的に会社から家も提供してもらっている方もいます。

 

私も地方からの上京組として、半年から1年以上フルタイムでコミットする気合の入った方にはサポートしたいと思います。

 

また、Skyland Venturesでは地方学生を対象に、1週間で1つプロダクトを作るサマープログラムも開催しています。

 

 

さいごに

地方からも起業家が1人でも多く輩出されることを目指し、「Skyland Ventures Campus」という学生向けMeetupを定期的に開催しています。

 

現在までに、大阪、京都、筑波、名古屋で開催しています。今後は東北、北海道で企画を進めています。こういった活動についてもドンドン発信していきますので、是非Twitterをフォローして下さい

twitter.com

 

 

また、最初にも記載した留田さん、改めてバイアウトおめでとうございます!

「 #StartupVR 」を通して、Skyland VenturesはVRスタートアップを支援していく

「#StartupVR」を通して、Skyland VenturesはVRスタートアップを支援していく

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2016年6月より、「#StartupVR」を開始しました。「#StartupVR」は、日本のVR開発者やスタートアップを志す若く優秀な方々に対して、海外などの最新事情や最前線で開発されている方々、またエンジニアとしてスタートアップを創業・グロースされている方々から知見を共有して頂き、交流する接点を提供するものです。加えて、最新コンテンツや有名なコンテンツを体験出来る機会も設けます。

 

「#StartupVR」のきっかけは、下記に引用しているように日本のVRスタートアップを増やしたい、もっと盛り上げるために何かしたいという思いからスタートしました。

 

 

この活動を通して、よりスタートアップが生まれ、日本発のVRスタートアップが世界で活躍出来ればと思います。

 

去年とは違う、更に盛り上がりをみせるVR

今年7月、秋葉原で開催された「Unity VR EXPO AKIBA」が国内のVR熱を示しています。

39のコンテンツが出展されたこのイベントは、累計1048名がエントリーしています。

1つのイベントでこれだけの人数が参加するだけでも凄いことですが、更に注目すべきは参加チケットが全て有料だったことです。(一般2,000円、学生500円)

 

単純に比較することは難しいかもしれませんが、2015年夏に開催された「OcuFes 2015夏」が入場無料で1284名だったことを考えると、今年の勢いは凄いものです。

 

また、PSVRに対応したPS4が270万台既に流通していることを考えると、所有者の1%が購入しても2万台が普及することになり、さらにVRが身近なものになります。

 

VRスタートアップはまだまだ少ない

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画像:Over $384 Million Invested Into VR in 2015 - UploadVR

 

2015年時点では、世界でも調達しているVRスタートアップは75社ということです。

下記参考:2015年にVRに対して行われた資金調達まとめ。総額460億円超え | Mogura VR - 国内外のVR最新情報

 

現在は当時より増えているとは思いますが、まだまだ少数です。

 

一方で、国内外ではVRに注目するVCやインキュベーションプログラムが多く設立されてきています。

 

例えば、Tokyo VR StartupsColopl VR Fund、また最近ではバーチャル・リアリティ・ベンチャーキャピタル・アライアンス(VRVCA)なども発足しています。

 

VR体験が出来るイベントでは、多くの個人出展者の方々が参加者を楽しませていますそういった体験ブースで満足させれるコンテンツを作る開発者の方々は既に日本に多くいてるんだと思います。

 

さらに、資金面やビジネス面をサポートするVCやインキュベーションプログラムが発足している中で、ますますVRのスタートアップが活躍出来る可能性を秘めています。

 

日本から世界で活躍するVRスタートアップが生まれるために、

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写真:5月#svmeetupより

 

先日のgumi国光さんのインタビュー記事を引用します。

「海外から来てくれた人もいました。そもそもTVSを始めた大きなキッカケは、北米のVR業界では開発者が独立してお金を集め、法人化してチームでつくっているのに、日本は趣味の延長でつくっているのが目立つ状況をどうにかしたかったからです。仕事として集中的にやるのと、空いた時間の趣味では、半年や1年経ったときに絶望的な差についてしまう。だから日本でもVRを仕事にできる仕組みが必要だった。 チームを強化して魅力的なプロトタイプを制作して、さらに新しい資金を調達して次のステージに羽ばたいていくという土壌をつくる。そこから世界に通用するスタートアップが生まれてくるわけです。だから今の1期メンバーの目標は、各社しっかりとした資金援助を受けて、次のステージに向かう土台を作ることです。」

引用: 

PANORA VIRTUAL REALITY JAPAN » 「VRならでは」の体験で世界を目指せ! gumi國光氏が語る、Tokyo VR Startups第2期への期待

 

国光さんがインタビューで仰っている、「仕事として集中的にやる」ために、起業して生活をしていけるのか、そのリスクについての知識、またオフィスを借りる、資金調達など様々な課題があると思います。

 

この起業についての知識は、既にスタートアップを始めている方々から得ることが出来ると思っています。VCからの押し付けではなく、起業家としてまさに今、活動される方々から学べるものではないかと思います。

 

一方で、初期のオフィスや資金調達はSkyland Venturesからサポート出来るものです。VRスタートアップでは現在は「cluster.」を提供するクラスター株式会社へ出資しています。

 

「#StartupVR」は、現時点ではイベント形式をとっております。しかし、今後は起業する際に会計士の方を紹介することや、創業時のオフィス提供や出資など、支援の幅を広げて行きます。

 

こういった知識共有を得られる場、またオフィスの間借りや資金調達などのきっかけを作れる機会を「#StartupVR」を通して提供していきます。

 

「#StartupVR Meetup #3」を8月8日(月)19:30~ 大阪にて開催

今回はgumi 国光さん、クラスターCEO加藤さんをゲストにお招きし、大阪にてイベントを開催します。

 

こちらのイベントでは、ゲストからの講演、また関西でVRを開発されている方によるLT、そしてVR体験型ブースを用意しています。約70名の参加者を募集しております。

 

こちらの大阪開催にあたり、多くの方々から支援していただいています。特に、開催アイデアを5月に相談した際からやのせんさんにサポートして頂いております。

改めまして、ご協力ありがとうございます。

 

イベントエントリーは下記から出来ますので、是非ご確認下さい。

 

svmeetup.connpass.com

 

さいごに

高いクオリティのコンテンツを個人開発されている方々が、スタートアップとしてVRの開発をすすめ、多くのVRスタートアップが生まれてきた先に、日本から世界で活躍するスタートアップが生まれると信じています。

 

そのスタートアップが「#StartupVR」を通して活躍し、更にはSkyland Venturesとしても長期に渡り、共に走り続けたいと強く思っています。

 

今後、「#StartupVR」に関する施策を随時ツイートしていきます。

是非Twitterをフォローして頂けますと幸いです。

 

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TECH LAB PAAKのOPEN PAAK DAYに参加しました! #paak_jp

本日はリクルートが運営するオープンイノベーションスペース「TECH LAB PAAK」のOPEN PAAK DAY#4に参加させて頂きました。

いつもご招待して下さる、岩本さんありがとうございます!

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TECH LAB PAAKの写真まとめ

6Fでエレベーターをおりると今までに来た方々の写真があります。

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パークの入口を入るとオシャレなブラックボードがあります。

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そのすぐ隣に受付があり、テーブルにはステッカーがひろげられています。

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到着した頃にはもう席も残ってないほどの満員でした。セッションの人気がうかがえます!

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ピッチの様子。マイクやプロジェクターの配置などプレゼンをするには凄く便利なスペースです。

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また、TECH LAB PAAKのOPEN PAAK DAYでは非常に豪華で美味しいご飯も用意されていました。

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また、TECH LAB PAAKでは第6期PAAK Member募集中のようです!!

オフィスを探されている方は応募してみるのがオススメです!

 

VRセッションのツイート紹介

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豪華ゲストが集まり、VRセッションがありました。

 

gumi國光さん、や桜花一門高橋建滋さんなど豪華ゲストが参加されていました。

様々なテーマが取り上げられました。

VRで生活はどう変わるのか」「今のVRの流行をどうみているか」

 

4期生の成果発表

トップバッターはFlamingo CEO 金村さん

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これからはAndroidアプリの開発と東京進出に力を入れていくとのことです!

また、京都ベースで活動しているFlamingoは7月3日にイベントを開催するそうなので是非ご参加下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上はハッシュタグ#paak_jp」から引用させて頂きました。

 

7月4日(月)からは8夜連続でSkyland Ventures Meetupを開催します。

#HiveShibuyaでも4日(月)からイベントを開催します!是非ご参加下さい!

イベントはFacebookイベントページでまとめて掲載しています。

 

 

 

 

 

Steamで売上TOP10に入ったPool Nation VRを体験!@ #cluster オフィス

休日にも関わらず、clusterオフィスへ突撃し、HTC VIVEを体験させてもらいました。

加藤さんありがとうございました!!

 

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Pool Nation VRを体験

www.youtube.com

 

Pool Nation VR動画を見て頂ければゲームのイメージが湧きますが、ビリヤードをメインに楽しむゲームです。少しだけビリヤードをしたことがありますが、非常に体験がリアルなものでした。

ビリヤードのゲームも楽しめますが、個人的には広い空間のあちこちを動くことができて、ドミノ倒しやダーツなどちょっとした遊びが入っているところが面白いなと思いました。

VRゲームがSteamの売上で上位に入っているということを下記記事で見ていて、そんなに面白いのかな?と思っていたのですが想像以上でした。

『Pool Natiojn VR』はビリヤード台の置いてあるゲームセンターのような場所で遊べるゲーム。Steamにて公開直後にデイリーの「売り上げ上位」TOP10にランクインしていました。

www.moguravr.com

 

Holopoint

www.youtube.com

Holopointは弓を放って的をうち、飛んでくる玉を避けるゲームです。

非常にやることは単純なんですが、レベルが上がってくる内に飛んで来る玉が至近距離から発射されたり、的の数が増えたりと気付いたらVIVEのコードに足がひっかかるくらいまで必死になっていました。

まさにこの動画みたいに暴れまわっていたと思います。

www.youtube.com

 

Space Pirate Trainer

youtu.be

Space Pirate Trainerは二丁拳銃で飛んでる敵を撃ち落とすゲームです。盾も使えたようですがやり方がわからなかった...

動画では使われてないみたいですが、ゲームでは4種類?の銃を選べました。(1種類何かわからないのがあった。)ビームや連射出来る銃など、好きなものを使いながら跳んでる敵を撃ち落とすのは非常に面白かったです。

 

さいごに

PSVRの予約など、非常に盛り上がっているVRが今年どれくらい普及するか非常に楽しみにしています。

ちなみに体験させてくれたクラスターもバーチャル空間上のイベントプラットフォーム「cluster.」を開発しています。

youtu.be

 

こういうバージョンも出来るみたいです。

 

体験したい方は是非ご連絡下さい!学生なら積極的に体験させてくれると思います!

 

 

おまけ

クラスターオフィスにて

 

 

 

 

#SVCampusのTwitter、写真まとめ

5月19日大阪で開催した#SVcampus写真まとめ

Skyland Ventures Meetup、Campusではカメラマンにお願いして写真を残しています。また、#SVcampusで投稿も積極的に行っています。

開催から少し時間がたってしまいましたが、5月に大阪で開催した#SVcampus「【フリークアウト佐藤氏登壇】収益構造の変遷から読み解く、2017年広告業界勉強会」のTwitter、写真をこちらにまとめたいと思います。

 

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開催準備中の様子

 

イベントの開始1時間前からスタッフの交流と準備のために集まってもらっています。

毎回、スタッフで参加してくれる方はスタートアップ好きであったり、これから起業したい方が多くいつも開催前に盛り上がっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

Skyland Venturesの紹介

今回は木下さんが不在だったためSkyland Ventures、Skyland Ventures Campusの説明を私が実施させて頂きました。

 

参加者数名には気づかれてしまったんですが、Skyland Ventures木下さんが#SVcampus数日前に学生向けイベントで使用したスライドをそのまま使いました、、、

 

 

 

 

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いよいよ佐藤さんの登場!「収益構造の変遷から読み解く、2017年広告業界勉強会

今回は#HiveShibuya開催時以上に内容を加え、お話して頂きました!

 

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みなさんメモを取ることに集中されていたせいか、佐藤さんの公演中はツイート数は減っていました、、ただ終了後には満足度高い声をいくつも頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Meetup スタートアップに興味のある学生が関西でも仲間を見つける場を作ります!

関西ではなかなか同じ熱量の学生が会う場がありません。なので、特に東京以外での開催時にはMeetupで参加者が交流することに期待しています。

 

 

 

 出来る限りたくさんの方が仲良くなれるようドンドン紹介もしています。

 

 

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イベント後のツイート、参加者の声

イベント後にもたくさんのツイートをしてくれています。#SVcampusで新しい友だちを見つけてもらえたり、起業するきっかけをドンドン提供出来ればと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上関西で開催した#SVcampusの流れ通りにツイート、写真を並べました。

今後もより#SVcampusの雰囲気が伝わっていくよう発信していきます!