中古車オークションでシェア40%超え!時価総額7,000億円の中古車オークションサービス「USS」
今年8月、時価総額7,000億円を超える中古車オークションサービス「USS(ユーエスエス)」が、業界3位を子会社にし、シェアを41%まで伸ばしました。
昨年から、自動車、アフターマーケット市場について関心があり調べているので、下記も是非見て頂ければと思います!
▼過去記事
・USSなど、オートオークションを上手く活用しているサービスです!
中古車買取の「ガリバー」の事業モデル-利益率3倍のC向け(小売)サービスへ-
・USS事業について紹介しています!
国内No1のシェア、年間出品台数235万台の中古車オークションを運営するUSSのビジネスモデル
USS(ユーエスエス)の2018年3月期決算概要
2018年3月期第2四半期の業績
売上:348億円
粗利:210億円
営利:170億円
となっています。
粗利率は60.5%、営利率は48.9%となっています。
セグメント別の売上、営業利益
売上の構成は
オートオークション:271億円
中古自動車等売買販売:47億円
となっています。
また、営業利益の60%はオートオークション事業から出ています。
オークションや、中古車販売を行う、USS(ユーエスエス)のビジネスモデルおさらい
USSのビジネスモデル−オークション、中古車買取、リサイクル事業−
USSは、事業の中心をオートオークションに置いています。
ただ、ラビットでエンドユーザーに対して中古車の販売を行ったり、アビヅでは自動車のリサイクルや処分を行っています。
USSの収益基盤オークション事業を支える「出品数」と「成約率」
上記のように、オークションへの中古車供給台数は新車、中古車登録台数に連動するそうです。
また、オークション事業が根幹なので、「出品数」と「成約率」が重要数値になります。
今年8月には、業界3位のJAAの株式を66.04%取得し、子会社にしました。
JAA買収により、業界全体でのシェアは41%となりました。
また、JAAは近畿を中心に力をもったオークション事業を展開していたため、この子会社化によって、USSの近畿シェアは14.2%から48.5%へと大幅に拡大しました。
取引量の多い大規模オークション会場に、出品が集まる傾向があるとのことから、近畿でのシェア拡大が競争力強化に繋がるそうです。
3位以下を引き離す、オークション市場での圧倒的シェア
USSの市場シェアは、年々拡大し、今回のJAA子会社化によって、グループ全体でのシェアは41.4%に達しています。
USS(ユーエスエス)の事業数値一覧
スタンダードな会員プランには、47,111社が加盟
USSは、基本的には会員のみがDBにアクセスし、現在どんな中古車が流通しているのかを閲覧できます。
プランにもよりますが、月額約1万円からスタートしているので、年間契約で最低でも10万円以上は必要になります。
この、現車会員には現在47,111社が加盟しています。
USSは、1台で約3%の手数料収益を得ている
2017.3月期では、
出品台数:235万台(月あたり19.5万台)
成約台数:150万台(月あたり12.5万台)
成約率:64.1%
となっています。
また、1台あたりの成約手数料平均は、
出品手数料:5,326円
成約手数料:8,072円
落札手数料:11,922円
となっています。
USS東京での、1台当たり平均成約金額が86.2万円なので、これをもとに手数料率を計算すると、
出品手数料率:0.6%
成約手数料率:0.9%
落札手数料率:1.3%
となります。
1台当たりでの手数料率は、2.9%をUSSが得ていることになります。
まとめ・さいごに
事業数字は大幅に成長していないものの、1社でのシェアが非常に高くなっているのが気になる領域です!
自動車売買のCtoCサービスや、関連領域のスタートアップにも関心があるので、知っている会社などあれば、是非教えて頂けると嬉しいです!
また、「自動車アフターマーケットを研究する会」というFacebookグループも運営しているので、是非参加して下さい!